近年、プロ注目選手を多数輩出している聖隷クリストファー高校から、新たな逸材が話題に。
それが高部陸(たかべ・りく)選手です。
卓越した投球センスと勝負強さで、早くもドラフト候補としてスカウト陣の目に留まっています。
さらに、彼の活躍の裏には、家族や父の存在、そして特異な出身エピソードが!
この記事では、「聖隷クリストファー 高部陸 ドラフト 出身 家族 父」に関する情報を深掘りしていきます。
高部陸 ドラフト注目のプロフィール

提供元:高校野球.com
選手データ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 氏名 | 高部陸(たかべりく) |
| 勇気 | 2009年1月5日(16歳) |
| 出身地 | 埼玉県深谷市 |
| 身長/体重 | 174cm / 68kg |
| 投打 | 左投左打 |
| 位置 | ピッチャー |
| 最速球速 | 時速147km |
| 所属 | 聖隷クリストファー高校2年 |
高部の体格は174cm、68kgと、2026年のドラフト候補の中では最も優秀な部類に入る。
とはいえ、そのサイズ差は明白だ。
しかし、投げるボールの質は一時的に見劣りしない。
球種と投球データ
2025年夏の甲子園での投球分析
| 球種 | 投球率 | 平均球速 | 速い |
|---|---|---|---|
| ストレート | 61.0% | 時速139.3km | 時速145km |
| カットボール | 25.6% | 時速130.9km | 時速136km |
| スライダー | 6.7% | 時速117.1km | 時速126km |
| チェンジアップ | 4.5% | 時速125.8km | 時速133km |
| カーブ | 2.5% | 時速105.6km | 時速114km |
投球の特徴として、ストレートとカットボールで全体の86.6%を占める二刀流スタイルが挙げられる。
特にカットボールは130km台の高速域で、打者を大きく翻弄する武器となっている。
回転数とボール質
高部のストレートは約2500回転を誇り、負け速する傍捕手のミットに突き刺さる。
この高回転ストレートは、身長175cm未満の投手としては異例の数値だ。
比較として、NPB一軍平均が2240〜2250回転であることを考えると、高部の回転数は既にプロレベルに達している。
明秀学園日立の金沢専任監督は「視覚と脳のギャップが強い」と評し、「ただ速いだけのピッチャーはたくさんいるが、高部くんはトップクラス」と賞賛した。
高部陸 ドラフト期待の家族の背景と「しっぺ投法」の誕生

提供元:高校野球.com
家族構成
高等陸は5人家族の末っ子として育った。
父:高部佳(たかべけい)、49歳
母:詳細非公開
お姉さん:2人(詳細非公開)
本人:高部陸
父・高部佳氏のプロフィールと野球歴
高部佳氏の詳細
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 氏名 | 高部佳(たかべけい) |
| 年齢 | 49歳(2025年時点) |
| 出身高校 | 埼玉県立正智深谷高等学校 |
| 高校時代の実績 | 右投げ投手、最速140km超 |
| 社会人野球歴 | 外野手へ転向、プロ入りを目指すも断念 |
| 現在の活動 | 深谷クラブ(草野球チーム)選手兼監督 武蔵嵐山ボーイズコーチ兼兼外担当 |
父・佳氏もまた、高校時代に最速140km超の右腕として活躍した元投手だった。
プロ入りを目指して社会人野球を進めたが、自らの限界を感じて外野手に向かって転向した。
その経験が、息子・陸選手への指導に大きく影響を与えることになる。
現在は埼玉県の草野球チーム「深谷クラブ」で選手兼監督として活動し、息子が中学時代に所属していた武蔵嵐山ボーイズではコーチと渉外担当を務めている。
約12年前(2013年頃)には深谷クラブの試合でインタビューに答えている映像が残っており、目元が陸選手に酷似していることが確認できる。
「しっぺ投法」の開発秘話
高部陸の最大の武器である「しっぺ投法」は、父・佳氏が考案した独自の投球メソッドである。
■ 技術の構造(フォーム)
人差し指と中指を揃えて振り下ろす
最後に“はじくように”ボールをリリース
「しっぺ」で相手の腕にパチンとやる感覚を投球に応用

👉 つまり、しっぺのように“瞬間的な弾き”をボールに伝えることで、球にキレを生み出す独特のフォームです。
■ 投球の効果(実戦でのメリット)
ボールの回転が鋭くなる
打者が「分かっていても打てない」直球になる
スピードガン以上の体感速度を生み出す

👉 体感スピードが速くなるため、ストレートでも打者を差し込める武器に。
■ 開発の背景(成り立ち)
父・佳氏が「キレ最重視」の指導方針を採用
父が長年捕手として受け続けながら、フォームを共に完成
小学生低学年から継続的な指導により技術が確立

👉 親子二人三脚で育てられた“キレ重視”のオリジナル投法。
桑田真澄氏の教えと肩甲骨トレーニング
「しっぺ投法」の完了には、もう重要なエピソードがある。
高学年が小学校低学年の頃、父・佳氏は桑田真澄氏(元巨人投手、現オイシックスCBO)の講演を聴講した。
【桑田真澄氏とのエピソード】
父・佳氏が質問:「息子が140キロを出すには?」
桑田氏の回答:「肩甲骨です。柔らかくないと球速は出ません」
この反省を受け、高部家では肩甲骨のストレッチを継続的に実施。
肩甲骨の可動域を広げる闘いが、最新最速147km/hという球速につながった。
桑田氏は投げ込みや勘ぐりを徹底的に指導に疑問を持ち、科学的アプローチを重視する指導者として知られる。
その哲学が、高等親子の決意と共鳴した形だ。
高部陸 ドラフト待望の野球キャリア

提供元:高校野球.com
小学校時代:根住少年野球での基礎形成
高部陸は小学校1年生から根住少年野球スポーツ少年団で野球を始めた。
根住少年野球のOBとして、チームの公式インスタグラムには「全国に名前が轟いた夏。わくわくな夏をありがとう」というメッセージとともに、高部の甲子園での活躍を祝う投稿が行われている。
地元深谷市でのルーツが、現在の活躍を支えている。
中学時代:武蔵嵐山ボーイズでの全国制覇
所属チームと実績
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 出身中学 | 埼玉県深谷市立南中学校 |
| 所属チーム | 武蔵嵐山ボーイズ(硬式野球) |
| 活動期間 | 2021年〜2023年 |
主な成績大会
| 学年 | 大会名 | 結果 |
|---|---|---|
| 中2春(2022年) | 少年春季全国大会 | 優勝(エース投手) |
| 中2夏(2022年) | 少年選手権大会 | ベスト4 |
| 中3春(2023年) | 少年春季全国大会 | 2回戦 |
| 中3夏(2023年) | 少年選手権大会 | 1回戦 |
| 中3秋(2023年) | ジャイアンツカップ | 1回戦(取手LSに敗退、5回無失点) |
武蔵嵐山ボーイズの評価
武蔵嵐山ボーイズは、埼玉県を代表する硬式野球の強豪チームである。
2022年春季全国大会では、決勝で湘南ボーイズを8-4で破り優勝を果たした。
この大会では高部は中学2年生ながらエースとして主戦投手を務め、チームの全国制覇に大きく貢献した。
従来は「武蔵狭山ボーイズ」という名前で活動していましたが、2022年6月に「武蔵嵐山ボーイズ」に改名しました。
高校進学:なぜ聖隷クリストファーを選んだのか
進学の背景
高等学校が埼玉県から静岡県の聖隷クリストファー高校を選んだ理由は明確だった。
2021年秋季東海大会で聖隷クリストファーは準優勝を果たし、翌2022年春のセンバツ出場が確実視されていた。
しかし、選考委員会はまさかの選考漏れという決定を下した。
この「センバツ落選」という屈辱が、チーム全体に深い傷を残した。
当時中学2年生だった高校は、この出来事を知り、「歴史を開く」という使命感を抱いて進学を決意した。
上村敏正監督(68歳)の下で野球をしたいという純粋な思いも、進学の大きな動機となった。
上村監督との絆
上村監督は浜松商業、掛川西を率いて昭和・平成時代に甲子園に出場した名将だが、聖隷クリストファーでは初出場までに長い年月を要した。
「自分のやっていることがわかっているのか。老兵は去ったのか」と思い悩んだ上村監督を支えたのが、「先生の下で野球がしたって、聖隷に来ました」という選手たちの言葉だった。
高校1年生(2024年度):エースへの道
主な実績
| 時期 | 大会・試合 | 成績 |
|---|---|---|
| 高1夏 | 静岡大会 | 全7戦中5戦に救援登板、13.1回で防御率2.03、決勝進出(準優勝) |
| 高1秋 | 県大会・東海大会 | エース格として県3位、東海ベスト8 全7試合61回完投、5完投1完封、41K、防御率0.89 |
| 高1秋 | 常葉大橘戦 | 9回1失点完投勝利 |
1年生ながら秋季大会ではエースナンバー「1」を背負い、東海大会でも存在感を示した。
この時期にはすでに140km台のストレートを投げ込み、注目を集めていた。
高校2年生(2025年度):飛躍の夏
春季での大会の成長
| ポイント | データ |
|---|---|
| 投球回数 | 38.2回(5試合) |
| 奪三振率 | 10.01 |
| 与四死球率 | 1.63 |
| 最速球速 | 147km/h(準決勝・磐田南戦) |
夏の静岡大会:圧巻の5連投
| 試合 | 結果 | 投球内容 |
|---|---|---|
| 初戦〜準決勝 | 4連勝 | 全5試合完投、計30回で防御率0.90 |
| 決勝 vs 静岡 | 3-1勝利 | 4安打8奪三振1失点、135球完投 |
決勝の静岡戦では、8回から「変化球でかわっていたら応援の波にまれてしまう」とギアを上げ、真っ直ぐでねじ伏せる投球を見せた。
夏の甲子園:歴史的なデビュー
| 試合 | 対戦相手 | 結果 | 投球内容 |
|---|---|---|---|
| 1回戦 | 明秀学園日立(茨城) | 1-0勝利 | 9回4安打4K1失点完投、107球 |
| 2回戦 | 西日本短大付(福岡) | 2-12 敗北 | 8回11安打9K2失点 |
初戦の明秀学園日立戦では、静岡勢の3年連続初戦突破(16年ぶり5度目)を経験した。
最速145km/hのストレートと130km台のカットボールで、相手打線を翻弄した。
2回戦の西日本短大付戦では、8回裏に同点に追いつかれた直後の9回表に逆転打って負け退敗。
高部は試合後、「適時打を打たれて失点したことが一番悔しかった。それでも踏ん張れなかった自分の未熟さ」と涙を流した。
2026年夏への展望
2025年秋季東海大会での10失点という挫折は、高部にとって転機となる。
本人は「冬の間体作りに悩み、フォームも修正し、さらにキレのある球を投げられるように成長したい」としている。
2026年春のセンバツ出場は微妙な状況だが、慎重に選ばれれば、冬季トレーニングの成果を確認する絶好の機会となる。
そして、2026年夏の甲子園で「3年生エース」としてどのようなパフォーマンスを見せられるかが、順位を大きく決めることになるだろう。
高部陸 ドラフトへの結論と未来
高身長は、174cm・68kgという一時的に恵まれた体格ではない。
しかし、父・高等氏との二人三脚で培った「しっぺ投法」と、桑田真澄氏の教えを基にした肩甲骨トレーニング、中学時代の全国制覇経験、そして上村監督の下での成長が、唯一無二の優勝を決めた。
スカウトプロが口揃えて「上位候補」と評価する球、明秀学園日立の監督が「視覚と脳のギャップ」と表現した独特の進歩、そして「今永級」と称される高回転ストレート。
これらの武器を持つ高部は、2026年指名の台風の目となる可能性を秘めている。
制球力の向上、体作りの進展、左肩のケアという課題をクリアできれば、「無双する」という評価が現実のものとなるだろう。
埼玉県深谷市から静岡県へ、「初がかかる学校」を選んで進学した16歳の左腕は、2026年夏、再び甲子園のマウンドに立っている。
その時、どのような投球が見えるのか。日本中が注目している。


コメント