プロローグ:あの日、少年はバットを握った
秋風が吹き始めたある日の夕方。公園の片隅で、小学5年生の息子はひたすら素振りを繰り返していた。
「もっと、清宮選手みたいに打ちたい!」
そうつぶやく息子の姿に、父・信一は懐かしさと共に、あるひとりのプロ野球選手を思い出していた。
それが、「清宮幸太郎」。
高校時代、怪物スラッガーと呼ばれた男の、あまりにもドラマチックなプロ野球人生。
「よし、今日は話してやるか…あいつの進化の物語を」
第1章:バッティングフォームはどう変わってきた?

提供元:BASEBALL KING
「お前が好きな清宮、あのフォームはな、最初から今の形じゃないんだぞ」
父の言葉に、息子の目がキラッと光る。
「高校時代はな、しっかりタメて、テイクバック大きめでガンガン引っ張ってた。でもプロに入った2018年、最初はその打ち方じゃ通用しなかったんだ」
父はスマホで、2018年から2023年までの動画を見せる。
「ほら、2019年にはトップをコンパクトにして、2021年はグリップを下げて…。そして2023年には下半身主導で、逆方向にも打てる“対応力ある打者”になったんだ」
「すごっ…キヨミー、進化してる…!」
そう、彼のバッティングフォームは、“進化”そのものだった。
初めて清宮のフォームを見たときの衝撃、今でも覚えてます。
でもそこからプロで苦しんで、試行錯誤を重ねて。
親としては、ああいう風に悩みながら進化する姿ってたまらなく応援したくなるんです。
息子にもあの背中を見て、何かを感じてほしい。
第2章:年俸の波は、評価の波だった
「でさ、パパ。清宮選手ってお給料はどうなの?」
「おお、そこに興味持つのはエライな(笑)じゃあ年俸の推移を見てみようか」
父はホワイトボードに簡単な表を書いた。
2018年:1,500万円(プロ1年目)
2019年:2,000万円
2020年:2,200万円
2021年:1,800万円(打撃不振)
2022年:1,500万円(2軍中心)
2023年:2,000万円(復活の兆し)
2024年:3,000万円(キャリアハイ級)
「見てわかるだろ? 成績に合わせて、年俸も上下してる。つまり球団の評価は“数字”で表現されるってこと」
「数字は…ウソつかないんだね」
「そう。逆に、結果を出せばちゃんと戻ってくる。2023年の清宮は、打率.255・15本塁打・OPS.775。数字が、進化を証明してるんだよ」
こうして並べると、清宮のキャリアはまさに“上がって落ちてまた上がる”グラフのよう。
でも、そこで戻ってこれる選手って本当に少ない。
努力を重ねて、年俸でも信頼を取り戻す姿は、全選手の希望だと思う。
第3章:数字が語る、フォーム改革の成果
「じゃあさ、フォーム変えたことで成績ってどれくらい変わったの?」
航太の質問に、父はニヤリと笑ってPCを開いた。
「いい質問だ。じゃあちょっと成績の比較をしようか」
「おお!ホームラン倍以上!」
「そう、三振率も改善されててな。2019年は三振率約30%だったのが、2023年は22%台にまで下がってる」
「やっぱ変わったんだね、フォームって大事だ…」
2023年の清宮には本当にワクワクさせられました。
1打席ごとに進化が見えて、ファンの自分としても誇らしかった。
彼がフォームを変えて結果を出したその裏には、想像以上の苦しみと努力があったと思う。
第4章:未来へ。期待と課題と、次なる進化へ
その夜、息子は布団の中でつぶやいた。
「僕も、清宮選手みたいに、努力して打てる打者になりたいな」
父はそっと微笑む。
「じゃあ覚えとけ。清宮でもまだ“完成”してない。だからお前も、いくらでも進化できる」
そう。彼の課題はまだある。
例えば対左投手。2023年の打率は.213とやや苦戦。
さらに、複数ポジションを守る器用さや、精神的リーダーとしての成長もこれから期待されている。
でも、それこそが未来への伸びしろ。
どこか息子に重ねてしまう存在、それが清宮幸太郎選手。
苦しみながらも這い上がる姿に、子どもたちは希望をもらえる。
次に見せてくれる“進化の証”を、これからも親子で見守っていきたい。
エピローグ:努力は、かならず誰かの道しるべになる
清宮幸太郎のバッティングフォーム進化と年俸の関連性を、親子で辿ったこの一日。
「努力が報われるって、本当なんだね」
少年の小さな言葉が、未来を明るく照らしていた。
プロ野球選手の背中は、ただ成績を追うものじゃない。
— 誰かの希望であり、誰かの人生に影響を与える存在。
清宮幸太郎、あなたの物語は、まだ終わらない。
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