PR

高橋光成|メジャー挑戦は無理なのか?父と子が語る“評価”のリアルとその先にある希望

この記事は約5分で読めます。

プロローグ:ため息混じりの夜、1人の投手の名前が浮かんだ

「パパ、光成ってさ、メジャー行けるの?」

2025年の冬、ストーブリーグ真っ只中。TVに映ったニュースに、思わず息子が反応した。

画面には「西武ライオンズ・高橋光成(たかはし こうな) 、メジャー挑戦の可能性浮上か?」の文字。

「正直、評価は割れてるけど……無理だなんて思わないよ」

わたしは、コーヒーを一口飲んで、ゆっくりと話し始めた。

第1章:高橋光成、その実力を冷静に見る

高橋光成


提供元:西スポWEB OTTO! – 西日本新聞

「まず、光成のすごさをちゃんと知っておかないとな」

わたしは、パソコンで2023〜2025年の成績をまとめた。

【高橋光成・最近3年の成績(NPB)】
2023年:防御率 2.89/勝敗 12勝6敗/投球回 167.2/奪三振 138
2024年:防御率 3.24/勝敗 11勝9敗/投球回 171.0/奪三振 142
2025年:防御率 3.07/勝敗 10勝8敗/投球回 164.1/奪三振 150

「え、めっちゃ安定してない?」

「そうなんだよ。しかも投球回を毎年160回以上投げてる。 これは先発として“信頼されてる証”でもあるんだ」

「メジャーでも、投げまくるピッチャーって評価されるの?」

「もちろん。でもね、“奪三振率”や“球速”で評価されることが多いから、光成はちょっと地味に見えるんだ」

防御率も投球回も一流。

ただ、奪三振率が「8.0未満」という点で、メジャー球団の一部は懐疑的かもしれない。

でも逆に言えば、「ゴロを打たせてアウトにするピッチング」を極めている証拠。

MLBのチームによっては、そこを高く評価する可能性は十分ある。




第2章:「評価」は二極化している

「パパ、“評価が割れてる”って、どういうこと?」

「たとえば、米スポーツ専門誌のスカウトコメントを見てみよう」

わたしは記事を開いた。

『高橋は日本で最も安定した先発の一人。 ただし、MLBの打者に対して空振りが取れるほどの球威があるかは未知数』

『一部球団は彼を“地味な田中将大”と見ており、他球団は“劣化版菊池雄星”と評価』

「つまり……“無理”って言う人もいるってこと?」

「そう。“球速が150km台後半ないと通用しない”っていう人もいる」

「でも、それだけで“無理”って決めつけるのは変じゃない?」

「おまえ、いいこと言うな」

わたしは笑いながら、さらに資料を開いた。

【参考:近年MLBで活躍した日本人投手の球速と特徴】
・前田健太:平均球速 90.5mph(約145.6km/h)→スライダーのキレで勝負
・菊池雄星:平均球速 94.1mph(約151.4km/h)→制球に波あり
・山本由伸:平均球速 95.0mph(約152.9km/h)→総合力

「つまり、球速が絶対じゃないってこと」

評価って、本当に主観だなと感じる。 確かに“光成の速球”は派手じゃない。

でも、あのテンポ、緩急、そしてゴロで打ち取る術は、MLBの中でも貴重な存在だと思う。




第3章:じゃあ、どこのチームならフィットするの?

「パパ、じゃあさ、どこのメジャー球団なら、光成に合うの?」

「それ、いい質問だ!」

わたしはノートにざっと球団を書き出す。

🔍 高橋光成 メジャー移籍候補球団分析(フィット度・理由)

球団名 適合度 理由
セントルイス・カージナルス ゴロ投手を重視/守備力も高く、テンポ派の光成と相性抜群
ピッツバーグ・パイレーツ 若手育成が軸/低予算だが地味系先発の育成力に定評
シカゴ・カブス 投手陣再建中/安定感のある光成が「即ローテ入り候補」として魅力
タンパベイ・レイズ 分析特化球団/球速より実効支配(コマンド・テンポ・変化球)を重視するスタイルと合致

「へぇ〜、ゴロを打たせる投手に向いてる球団ってあるんだ!」

「あるよ。特にナ・リーグ中地区は、そういう投手が活きやすい」

「じゃあ、“どこ”が取るかは、相性次第ってことだね!」

メジャー挑戦において「どこの球団に行くか」は、年俸よりも重要なポイント。

光成のようなスタイルの投手は、“支配力より効率重視”の球団にこそフィットする。

特に守備力が高く、テンポを重視する球団との相性は抜群。




第4章:高橋光成の“これから”と少年の夢

「パパ、光成って、メジャー挑戦するのかな…?」

「たぶん、本人も悩んでると思う」

「どうして?」

「球団の評価だけじゃない。家族、キャリア、故障リスク、全部背負って決断するんだから」

「そっか……」

「でもな、息子よ。夢を“無理”って思ったら、そこで終わりなんだよ」

「うん……ぼくもそう思う!」

挑戦に“正解”なんてない。

高橋光成がどんな決断をしても、あの誠実な投球姿勢は誇りだ。

息子が彼を憧れる理由が、よくわかる気がした。




エピローグ:評価のその先へ——“無理”と言われた男が、世界を驚かす日

高橋光成は、球速でも三振でもなく、“本質”で勝負する投手だ。

そして今、その“本質”がメジャーに届こうとしている。

彼の投球は派手じゃない。

でも、見れば見るほど味がある。

それは、誰かの評価では測れない。

「パパ、光成がメジャーで投げる日、絶対一緒に見ようね」

「うん。一番かっこいい“地味さ”を見届けよう」

我が家での親子の対話シリーズはコチラから!

岡本和真|“ヤンキース移籍説”に父と子が語る 巨人の4番の宿命と夢の続き
プロローグ:ニューヨークで再会したユニフォーム「パパ、岡本って、本当にヤンキース行くの?」冬の夜。リビングに流れるMLBニュース。岡本和真の名前と“ヤンキースが本格調査中”という字幕が、息子の目を輝かせた。「もしかしたら、そうなるかもしれな...
村上宗隆|“メジャー挑戦”に父と子が語る、夢のその先と葛藤
プロローグ:冬の夜に語る、大きな夢「パパ、村上宗隆って、メジャーに行くんだって?」12月の寒い夜、ストーブの前でホットココアを飲みながら、航太がつぶやいた。テレビでは、速報テロップが流れていた。『村上宗隆、ポスティング申請完了。MLB全30...
吉田正尚|“メジャー適応力”に父と子が語る 小さな身長で挑む世界の壁
プロローグ:身長173cmのメジャーリーガー「ねぇパパ、吉田正尚(よしだ まさたか)って、なんであんなに打てるの?」12月の夕食後、息子がふとつぶやいた。テレビでは「2025年メジャー年間成績TOP10打者特集」が流れていた。「そうだな……...



コメント

タイトルとURLをコピーしました