「エイト」の名で親しまれる田中瑛斗(たなか えいと)投手が、現役ドラフトで読売ジャイアンツにトレードされた瞬間から、彼のプロ野球人生は再起動を始めた。
フォーム改造と制球力強化に徹底的に取り組み、かつての迷いを捨てた「瑛ちゃん」が、2025年シーズンで輝きを放っている。
その進化は偶然ではなく、阿部監督の戦略的な助言と、選手本人の覚悟によってもたらされた奇跡の軌跡。
今回は、そんな田中瑛斗の躍進ストーリーを徹底解剖します!
トレードの詳細|田中瑛斗は日ハムから巨人へ
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田中瑛斗(たなか えいと)投手(1999年7月13日生)は、2024年12月9日に開催された現役ドラフトで北海道日本ハムファイターズから読売ジャイアンツへと移籍した。
これは、若手育成と世代交代を進める日本ハムが、7年間で1勝3敗・防御率4.82(2022年)と伸び悩んでいた田中を戦力構想外としたことが背景にある。
一方で、巨人は「力ある投手」として評価し、水野雄仁編成本部長代理は「一軍のピースにはまる」とコメント。
背番号は45が与えられ、再起を期すチャンスが到来した。
なお、この移籍は畠世周投手が阪神タイガースへ移籍するトレードの一環でもあり、複数球団間の人的戦略が交錯する中での大型入れ替えだった。
なぜ田中瑛斗がトレードされたのか?
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田中は2017年ドラフト3位で入団後、しばらくは育成選手としても登録されるなど苦しい時期が続いた。
2024年には一軍で防御率11.25と苦戦し、二軍では29試合登板・防御率2.35と一定の成績を収めていたが、チームの未来構想には噛み合わなかった。
しかし、巨人側は「まだ伸びしろがある投手」と評価。特に中継ぎとしてのポテンシャル、球威、変化球の切れを高く買っており、「環境が変われば化ける」との見方が強かった。田中自身も「新天地で結果を出し、ファイターズファンに恩返ししたい」と前向きなコメントを残している。
移籍後の変化|フォーム改造と好投の秘密
読売ジャイアンツへ移籍後、田中の投球スタイルは大きく進化した。
春季キャンプでは阿部慎之助監督の助言により、右打者の内角を攻める武器としてシュートを強化。
使用率は驚異の60.8%に達し、ストレート比率を6.9%にまで抑える改革を実施。
フォーム面でも変化が見られた。
セットポジションを常時採用し、重心移動の安定化を図ったほか、腕の振りをスリークォーター気味に変更。
ステップ幅を2cm短縮することで投球軸のブレを軽減し、球速は148km/hから152km/hにアップ。
制球力も格段に向上した。
BB/9は3.38から2.70へ、ストライク率は58.4%から67.1%へ、初球ストライク率は51.2%から68.3%へと大幅改善。
阪神戦では無死満塁から9球連続シュートで併殺打を奪うなど、その精密さが光っている。
今後の展望と期待
2025年シーズン中盤時点での成績は、登板20試合、防御率3.24、12ホールド(セ・リーグ7位)と安定感を見せている。
特にRE24は+4.12とリリーフとしての貢献度は高く、大勢投手に次ぐブルペンの柱となっている。
杉内俊哉投手コーチは「7回瑛斗という選択肢も視野に」と述べており、ロングリリーフや将来的なクローザー転向の可能性も示唆されている。
2025年オフには、現状の750万円から3倍増の2250万円となる契約更改が予想される。
ファンやメディアの間では「再生工場・巨人の象徴」「令和のスイッチマン」などと呼ばれ、その成長ぶりに熱視線が注がれている。
まとめ
いや〜、田中瑛斗選手の変貌ぶり、ホントに胸アツです!
正直、日ハム時代の成績だけ見たら「もったいないな」と思ってたんですが、巨人でここまで活きるとは…。
フォーム改造、球種の再構築、心理的アプローチ…全てがリンクした形でのブレイクですね。
何より、阿部監督の「ど真ん中で勝負しろ」理論が田中投手にここまでハマるとは驚き。
まだまだ伸びる選手ですし、将来的にはクローザー、いやエース格も夢じゃない。
ぼくも全力で瑛斗くんを応援してます!!
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